iPS細胞向け工場、16年末稼働予定

saibou

アイロムが手がける工場

アイロムグループが手がけるものの一つに、iPS細胞に関する工場というのがあります。
これは、iPS細胞に用いる「ベクター」と呼ばれるウイルス素材を工場内で量産させる、というものです。
現在は建設予定の段階というもの、2016年末には稼動が開始するとの発表がなされています。

現在iPS細胞に関しては、政府が「医薬品医薬機器法」という支援を施行しています。
そのため、アイロムのように企業がiPS細胞の生産に力を入れることも増えていくと思われます。
日本の技術がどこまで実現できるかが見ものだと言えるでしょう。

どんな目的が?

今回建設予定の工場では、iPS細胞の量産化が一番の目的とされています。
より多くの患者さんに使用できるよう、新たな取り組みとして行うのが狙いです。
元々アイロムではiPS細胞の培養する技術が長けており、世界からも評価をされているほどだと言われています。

工場内では、作られたiPS細胞をそれぞれの部位ごとに加工する設備の取り入れも予定されています。
この中では、目や耳、神経部分など、人の体に携わる部分全てに使えるような取り組みが行われるそうです。

今後は工場で生産されたiPS細胞を再生医療の現場で使えるよう、製造施設を日本国内に作る見込みとされています。
安価で利用できるようになれば、医療の現場からの受注も増える事も想像できるでしょう。
まだ未来の話と思っていたら、意外と早くあなたの手に渡ることも考えられます。

iPS細胞とは?

iPS細胞とは、山中伸弥氏が発見・発表し、2012年のノーベル医学生理学賞を受賞したものです。
世界的にも画期的な発見ということもあり、ニュースでも度々取り上げられました。
しかし、iPS細胞とはどんなものか知らない、と言う人も少なくないでしょう。

iPS細胞は体内にある遺伝子に導入する事により、新しい細胞に変化できるものです。
皮膚や血液はもちろんのこと、人間の臓器であえる心臓や肝臓・腎臓といった部分においても具現化が可能となります。
そのため、これまでは難病と言われてきた病気も、切除手術したあと元に戻せるようになるかもしれません。

山中氏の発見では、マウスと人の細胞の2パターンにて実験を成功させました。
これにより、iPS細胞の量産が行える環境があれば、人体手術の現場でも次期に導入されると思われます。

難病にも役立つかも?

今回お話したiPS細胞というのは、医学の世界でも革命的なもの、と称されています。
というのも、iPS細胞で作られた臓器は、元々同じ人の細胞から作られたものであるため、拒絶反応を起こす心配がないからです。
どんな難病でも苦にすることなく治せる時代がやってくるかもしれません。

現代病と言われているがんに関しても、iPS細胞に注目が集まっています。
完全に切除しなければ治せない状態であっても、新たに臓器が作れれば問題がないと言えるでしょう。